社会連携講座

企業との共同研究を通じて,多様化する社会に対応する技術の研究を進めるとともに,学術と社会の発展に貢献できる人材の養成を積極的に推進する社会連携講座を開設しています.

ヒノデホールディングス

工作機械や産業用ロボットを中心とした産業機械において,カーボンニュートラルや機械の小型化・高精度化など新しい時代のニーズに答えていく必要がある.これらのニーズに答えていくためには,産業機械を構成する主要材料である鋳物を進化・発展させていくことが不可欠である.
本社会連携講座では,次世代型産業機械に相応しい鋳物材料を適切に評価選定するために,解析ならびにモデル機による評価技術の構築,および新材料を活かした機械要素を研究開発・提案する.(2022年度〜)

AGC 

「ガラス」「化学」「セラミックス」の各領域における材料技術と生産技術をベースに,建築用・自動車用ガラス,ディスプレイ用ガラスやフッ素樹脂などの領域で時代に先駆ける優れた製品を開発し,高い市場シェアを獲得してきました.これらの技術は,AGCの競争力の源泉であり,未来を拓く重要な資産です.東京大学・社会連携講座の最先端の知識・技術とAGCの技術の融合により,一緒に魅力的な価値の創造を目指します.(平成27年度〜)

古河電工 

古河電工は1884年の創業より,エネルギー,情報,熱を「伝える」,「繋げる」,「蓄える」ことを事業の柱とし,情報通信・エネルギーのインフラ分野,自動車部品分野,エレクトロニクス分野に多岐にわたる製品を展開してきました.世紀を超えて培ってきた素材力・コア技術(メタル,ポリマー,フォトニクス,高周波)・ものづくり力と,東大の保有する高度な技術・幅広い見識との融合,新価値の創出を目指し2018年2月に社会連携講座を開設しました.本講座ではIoT/AI関連技術の応用による「ものづくり」の革新,先端素材開発のイノベーションをテーマとして共同研究を行っています.(平成29年度〜)

小松製作所 

コマツは日本最大手の建設・鉱山・産業機械メーカとして知られています.コマツと東京大学機械工学科は2007年より社会連携講座という枠組みを通して共同研究及び学生の教育に取り組んでいます.建設・鉱山・産業機械やそれらが稼動している現場で問題となっている課題に対して,東京大学の最先端の知識・技術を投入することで,これまでにたくさんのイノベーションを産業にもたらしてきました.これからも学術の世界だけでなく,真の産業の問題を解決できる人材の育成に取り組んでいきます

トヨタ自動車 

日本最大手の自動車メーカーであるトヨタ自動車との社会連携講座を2017年より開始しました.将来の自動車のための生産技術開発に取り組んでいます.次世代自動車の機械要素開発,工場の効率化技術開発などを通して,共同研究及び学生の教育に取り組んでいます.自動車を取り巻く世界的な動きのスピード感が増す中で,“大学の専門知識や柔軟なアイデア”と“トヨタ自動車の高い技術力やノウハウ”を融合することで,新しい技術創発に挑んでいます.

ダイキン工業 

産学協創により、持続可能性、働く人と顧客の喜び、もの・サービス融合を実現する、新たなデジタル化ものづくりの実現に向けて、次世代スマート工場、それを包含する製品とサプライチェーン、エンジニアリングチェーンを統合化したアーキテクチャの構想を描くと共に、それを実現するための方法論、技術を研究する。また、この「ものづくりアーキテクチャ」の構想、構築に資する人材を育成することを目的とする。